最後だとわかっていたなら

最後だとわかっていたなら(ノーマ・コーネット・マレック(作)/佐川睦(訳))

最後だとわかっていたなら

あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら
わたしは もっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように
祈っただろう

あなたがドアを出て行くのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは あなたを抱きしめて キスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて
抱きしめただろう

あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしは その一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう

あなたは言わなくても
分かってくれていたかもしれないけれど
最後だとわかっていたら
一言だけでもいい・・・「あなたを愛してる」
わたしは 伝えただろう

たしかにいつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら、
わたしは 今日
どんなにあなたを愛しているか 伝えたい

そして わたしたちは 忘れないようにしたい

若い人にも 年老いた人にも
明日は誰にも約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめられるのは
今日が最後になるかもしれないことを

明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日が来ないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから

微笑みや 抱擁や キスをするための
ほんのちょっとの時間を
どうして惜しんだのかと
忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを
どうして してあげられなかったのかと

だから 今日
あなたの大切な人たちを
しっかりと抱きしめよう
そして その人を愛していること
いつでも
いつまでも 大切な存在だということを
そっと伝えよう

「ごめんね」「許してね」
「ありがとう」「気にしないで」
伝える時を持とう そうすれば
もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから

 

If Tomorrow Never Comes
Norma Cornett Marek(1940 – 2004)

 

If I knew it would be the last time that I'd see you fall asleep,
I would tuck you in more tightly, and pray the Lord your soul to keep.

If I knew it would be the last time that I'd see you walk out the door,
I would give you a hug and kiss, and call you back for just one more.

 

If I knew it would be the last time I'd hear your voice lifted up in praise,
I would tape each word and action, and play them back throughout my days

If I knew it would be the last time, I would spare an extra minute or two,
To stop and say "I love you," instead of assuming you know I do.

 

So just in case tomorrow never comes, and today is all I get,
I'd like to say how much I love you, and I hope we never will forget.

Tomorrow is not promised to anyone, young or old alike,
And today may be the last chance you get to hold your loved one tight.

 

So if you're waiting for tomorrow, why not do it today?
For if tomorrow never comes, you'll surely regret the day

That you didn't take that extra time for a smile, a hug, or a kiss,
And you were too busy to grant someone, what turned out to be their one last wish.

 

So hold your loved ones close today, and whisper in their ear,
That you love them very much, and you'll always hold them dear.

Take time to say "I'm sorry," "Please forgive me," "thank you" or "it's okay".

And if tomorrow never comes, you'll have no regrets about today.

「サンクチュアリ出版発行 最後だとわかっていたなら」 より引用(出版社より掲載の許可をいただきました。)

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私の感想

作者のノーマ・コーネット・マレックさんは、アメリカケンタッキー州の詩人。

離婚時2児の親権を得ましたが、元夫に息子2人を連れ去られ、警察の懸命な捜索にも拘らず、居場所を突き止める事ができませんでいた。

2年後、当時10歳だった長男が水死体で発見され、彼女の元に連絡が入ります。

彼女は悲しみを抱えたまま、その後、残された次男と2人で暮らしました。

この詩は、彼女が亡くなった長男を想って綴ったものだそうです。




心が乱れたり、余裕がなかった時の自分の言動に、後悔するときがあります。

でも、明日が来ないかもしれないと思うと、大切な人に大切だと伝えたくなるし、その日その日を大切に過ごしたくなります。

相手の死に際や自分の死に際を想像すると、相手に抱いている蟠りが些細な事のように思えるし、明日死んだ時に後悔しないように、蟠りを解いておきたくなります。

 

毎朝、この詩を読んで一日を始めたいと思います。

 

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