チーズはどこへ消えた?

Who Moved My Cheese? (チーズはどこへ消えた?) (Dr. Spencer Johnson)

Who moved my cheese?

心理学のPhDとMDを持ち、世界的ベストセラーのビジネス書を量産する、Spencer氏。

そんな彼の著書の中でも、この本は世界41ヶ国語で翻訳され、

日本でも

「チーズはどこへ消えた?」

というタイトルで書店に並んでいます。

チーズはどこへ消えた?
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本書は、著者が、友達に語ったチーズの例え話が深く共感を呼び、友人の一人から書籍化を強く勧められ、数年後に出版されたそうです。

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あらすじ

このお話の中心部は、イソップ物語のような寓話になっており、

毎日、迷路で好物のチーズを探す2匹のネズミと2人の小人が登場します。

  • ネズミは、単純で、フットワークが軽いという設定。
  • 小人は、頭が良いが、考え方が複雑という設定。

 

彼らのネーミングに、それぞれの特徴が伺えます。

ネズミ

  • Sniff(匂いを嗅ぎ回る:鼻が利く)
  • Scurry(忙しく動き回る:動きが速い)

小人

  • Hem
  • Haw

("Hem & Haw"  で、「迷い続けて時間を浪費する」という意味)

彼らは、スニーカーを履き、毎日迷路の中でチーズを探し回ります。

ある時、チーズのたくさんある

「チーズステーションC」

にたどり着き、2匹と2人は大喜び。

 

2匹のネズミは、毎日チーズステーションCまで走り、

2匹の小人は、チーズステーションCの近くに移住して、せかせか走り回らずに住むよう、生活を工夫します。

 

方法は違えど、みんな、毎日ごちそうのチーズにありつくことができ、しばらく幸せに暮らしました。

不思議なことに、このチーズステーションCのには、毎日チーズが補充されていているようでした。

 

 

しかし、ある時、チーズステーションCのチーズがすっかりなくなってしまいます。

 

この後の行動が、ネズミと小人で大きく異なります。

 

ネズミ達は、毎日チーズステーションCまで走る間、常に、変わったことがないか嗅ぎ回っていました。

そして、チーズステーションCのチーズが少しづつ少なくなっていくのに気づいていました。

チーズステーションCのチーズがなくなっているのを見るやいなや、2匹はさっと踵を返して、新しいチーズを探しに行きます。

 

一方、小人達は、チーズステーションCにが永遠にチーズが補充されるものと思っていたので、

ある日突然チーズがなくなって、狼狽します。

 

「誰がチーズを持っていったんだ!?」

 

と憤り、原因究明に走り、

壁に穴を開けたりして無くなったチーズを探しました。

 

毎日毎日、2人は空のチーズステーションCまで足を運び、

Hemは激しく怒り、

Hawは現実を直視できずに固まっていました。

 

 

何日も経過し、小人達は衰弱していきます。

Hawは、

「新しいチーズを探しにいった方がいいんじゃないか」

と考え始めますが、

Hemは猛反対します。

「僕たちにはチーズを取り返す権利がある」

「またあの不確かな日常には戻りたくない」

「探し回って、迷路の中にチーズがなかったらどうするんだ」

 

Hawはしばらく躊躇しますが、

遂に、再びスニーカーを履き、一人でチーズを探しに行きます。

 

途中、わずかばかりのチーズを見つけ、Hemのところに持って返って誘いますが、

Hemは、

「ここに居たいんだ」

というばかりで、外に出ようとしません。

 

 

Hawは、何度も道に迷い、

不安に襲われながらチーズを探し続け、

遂に、もっと種類が豊富なチーズがたくさんおいてある

「チーズステーションN」

にたどり着きます。

 

そこには、ずっと前にチーズステーションCを去った2匹のネズミ達が居ました。



感想と私のアクションプラン

この本は、話が短く、簡単な言葉で綴られていますが、

内容はとても示唆に富んでいると思いました。

 

本書で登場する「チーズ」は、

仕事だったり、

健康だったり、

家庭環境だったり、

友人関係だったり、

人によって様々だと思います。

 

大切なことは、

「今の安定が、今後もずっと続くことはなく、いつか突然変化する」

ということ。

そして、

「今の安定が突然変化したときに、瞬時に対応できるかどうか」

ということだと思います。

 

本書では、

「あなたは登場人物達の誰に一番近いか?」

と聞いてきますが、

私は、

「敢えていうなら "Scurry" かな?」

と思いました。

結構、考えなしに動く事が多く、よく夫に止められます。

 

そんな夫は "Hem" に一番近いように思います。

家族の中で一番賢く思慮深いですが、リスクが限りなくゼロでないと、あまり行動したがりません。

私が何か勧めても、たいていは否定的な意見が返ってきます。

 

 

Scurryである私は、フットワークが軽い事が長所ですが、一方で向こう見ずな短所を持ちます。

Sniffのように、常に周りの変化を嗅ぎ回り、小さな変化に気づかなければ、痛い目にあいます。

 

ただ、私はいつもScurryか、と言われると、全くそうではありません。

ここ1年ほどは、ひたすら現状に嘆くHemだったと思います。

 

 

アメリカに来てからの2年間、

仕事で何度か状況の浮き沈みを体験しましたが、

この本を読んだ後、

私は自身の状況の変化に当てはめて考えてみました。

 

すると、

それらの大きな変化の前に、

小さな変化の蓄積があった事に気づきました。

 

…正確に言うと、それらの変化には毎回気づいていましたが、

そこまで重要視していませんでした。

 

そして、ある日を堺に状況が一変しました。

 

 

私の中で一番ショックだったことは、充てがわれる予定だったテクニシャンを別の人に配属された事だと思います。

状況を挽回するために色々思考錯誤しましたが、自体はあまり改善しませんでした。

 

 

けれども、ちょっと一呼吸し、

状況を本書に照らし合わせて考えると、

 

私の置かれた状況は、

「上司が目の前のチーズを移動させただけ」

という一言につきます。

 

チーズがなくなった現状をいつまでも嘆くのではなく、

新しいチーズを探すためにすぐに動き、そちらに注力すべきなのです。

 

…本当にそう思います。

 

 

本書では、本編の前後に、話をめぐる人々の会話が書かれており、ビジネスや結婚など、それぞれの人達の中で今最も問題となっている状況に当てはめた意見が交わされています。

とても読みやすく、わかりやすいので、今度、息子にも勧めてみようと思いました。

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