以前から気になっていた「メモの魔力」ですが、
KindleのKindleunlimitedのリストに載っていたので、早速読んでみました。
読む前は「メモ術を勉強しよう」くらいの軽い気持ちだったのですが、
読み進めるにつれ、その内容に圧倒されました。
メモで人生が変わる
一見誇張された表現のようにも感じますが、
前田さんそれを自身の半生(というにはかなり若いですが)で証明しています。
本書では、前半で彼のメモ術を具体的に説明し、
後半で、彼の今までの軌跡と人生観、
それに彼の「メモ」がどのように関わってきたかが
熱く語られていました。
メモ術についてさらっとまとめると、
まず、メモには、
1.記録のためのメモ
2.知的生産のためのメモ
の2種類が存在します。
記録のためのメモ
「記録のためのメモ」は、私達も活用していることが多いと思います。
メモを「外付けハードディスク」として活用し、
「記憶」という作業はメモに任せます。
そして、自分の頭はアイデア創生など、
自分の頭でしかできないことに使います。
「知的生産のためのメモ」
記録のためのメモの使い方は大前提で、さらに彼は、読者に
「知的生産のためのメモ」
を是非活用してほしいと説きます。
彼は、日常でちょっと気になったことなどを全てメモし、
それぞれの内容に対して、
全て「抽象化 → 転用」というプロセスを課して
自分のものにしているそうです。
ノートの使い方
まず、ノートは必ず見開きで使い、
左ページと右ページそれぞれに縦線を引いておきます。
そして、左側のページには日付とファクト(気づいたことメモ)を記入し、
右側のページには、そのファクトを「抽象化」した内容、
さらにその右側には、自身のアクションプランに「転用」した内容を記述していきます。
と、誰かがやっていそうなメモ術ですが、
彼はその使い方が半端なく濃い!
例えば、抽象化には
- 「What」型
- 「How」型
- 「Why」型
という3つの型があり、
What型(それは○○と言えるetc.)-> 言語化能力の向上
How型(どんな特徴か)/ Why型(それはなぜか)-> アクションプランへの転用
等に応用していく…
メモで自分を知る
「自己分析」は、就活の際に多くの大学生が行うらしいのですが、
彼はそれをひたすら追求し、ノート30冊分の自己分析を行ったそうです。
そして、どんな質問にも的確に、彼オリジナルな理由をつけて返す事ができるとのこと。
私の場合は、国家試験に合格さえすれば
研修医としてどこかの病院では働く事ができたし、
働き始めたら医療の勉強に追われていて、
まともに自己分析するということがなかったと思います。
「最も知るべきことは、自分を串刺しにする本質的な人生の軸」
という言葉は、特に心に刺さりました。
そして、震えたのは、その要所要所で触れられる自身の軌跡と、その圧倒的熱量。
それらの内容が、起業家らしからぬ非常に謙虚な言葉で綴られています。
特に最後の章は3回位読み返しましたが、毎回涙しました。
本当にすごい人だと思います。
私も見習うべく、早速自分のメモ帳改革をはじめました。
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