昨年末に「イシューからはじめよ」を読んで、マッキンゼー方式の勉強中。
本当に優れた知的生産には共通の手段がある今年初めに購入していたこの本ですが、読むのが後回しになっていました。読んだ感想は、「もっと早くに読んでおくべきだった。」です。私はだいぶ過ぎてしまいましたが、大学院生かポス[…]
自分の企画した内容は、なぜ採用されないのか?
それは、伝え方の問題ではなく、アイデア自体が表面的なものに終わっているからかもしれません。
深く考えておらず、思いつきレベルでとどまっている……
そのため、本人は素晴らしいと思っても、他の人から見るとありきたりだったり、大事なポイントが抜けていたりします。
主人公は、イベント運営会社に勤める5年目のOL。
企画書を持ってきても、毎回
「もっと考えて論理的に作ってこい。」
と突き返されてしまいます。
ある日、アメリカに留学してマッキンゼーに勤めていた幼馴染に再開し、マッキンゼー式ロジカルシンキングを教わります。
ロジカルシンキングとは、
ロジカルシンキング (Logical Thinking) とは、
- 現状を分析・整理し、
- ものごとを疑って既成概念にとらわれずに考え、
- 具体的に実行して成果を挙げる
手法・姿勢の事を指します。
「A4メモ書き」でどんな些細な事でもアウトプットするクセをつける
A4用紙1枚 (アメリカの場合はレターサイズ) を用意し、
- 右上に日付
- 左上に疑問形のタイトル、下線付き
を記入していきます。
そして、
- 1枚に1テーマ
- 1枚に4-6行
- 各行20-30文字程度
- 1分以内に
アイデアを書いて行きます。
書いたA4メモは、毎晩寝る前に7-10のカテゴリーに分けたクリアファイルに整理します。
……私は、これをやっていた人に、以前出会った事があります。
彼女とのミーティング中、彼女は皆の意見や自分のアイデアをレターサイズのプリント用紙に次々と書き出し、最後はクリアフィアルにしまっていました。
私も、試しに1分間タイマーをセットし、レターサイズのプリント用紙に考えを書いていきました。
初めての割には「結構できた」という感覚があり、もやっとしていた頭の中が整理された気がするので、これからも継続してみたいと思います。
ただ、なぜ横置きがよいのかがわからず、縦置きに横書きがなれているので、今はそのようにして使用しています。
今度、著者とお話する機会があれば、聞いてみたいです。
「マトリックス」で頭を整理する
論理的思考を高めるために、「フレームワーク」と使うと整理しやすくなります。
フレームワークにはいくつもの種類がありますが、たくさん覚えるのは大変なので、本書では、その中の1つ「マトリックス」を徹底マスターすることを提案しています。
マトリックスは、縦2列、横2列のシンプルな作りになっていて、縦軸と横軸には、整理する上で最も重要だと考える2つの項目を選びます。
この2軸には、それぞれ独立したファクターを選ぶ事がポイントです。
私の中で、最も身近なマトリックスは、スティーブン・R・コヴィー氏の「7つの週間」で紹介されている「時間管理のマトリックス」です。
本書では、マトリックスをマスターするために、1枚の紙に1日6つずつマトリックスを作成し、練習することを勧めています。
「フレームワーク」を利用する
3C
ビジネスの世界で有名なフレームワークの1つに「3C」があります。
- 市場・顧客 (Customer)
- 競合 (Competitor)
- 自社 (Company)
研究の世界に当てはめると、
- Customer -> 世界のニーズ、患者さんの数等
- Competitor -> 近い分野の研究者達
- Company -> 自分(達)のテクニックやリソースなどの強み
などに当てはめられそうです。
A4用紙に3Cのアイデアをそれぞれ書き出し、考えを整理していくと良いと思います。
ロジックツリー
「ロジックツリー」は、木の枝のような形をしているフレームワーク。
何種類かありますが、著者がオススメしている1つが、
- 現象・問題
- 本質的な原因
- 根本的な解決策
- 具体的施策
の4つの項目を横につなげていく形のロジックツリー。
これは、問題把握とその解決をはかる際に便利だそうです。
ロジカルシンキングに慣れていない人は、色々な現象や大小様々な問題それぞれに対応してしまい、テンパってしまう、とのこと。
一方、上記のロジックツリーのフォーマットで考えれば、気になることを左側に全部並べ、本質的にはどういう原因があるのかを考えることで、頭が整理されていきます。
「ゼロ秒思考」で問題解決
A4メモを毎日10–20枚、それぞれ1枚1分で書いていると、感度がものすごく上がっていくとのこと。
メモを書いている事で落ち着き、頭は高速回転になる……そして、とっさの出来事にたいしても、「ゼロ秒」でパッとアイデアや解決策が思いつき、機敏に行動できるそう。
このように、瞬時に判断し、最適なアクションが取れるようになるのが、この「ロジカルシンキング」の醍醐味といえそうです。
ロジカルシンキングを身につけると……
- 余計なストレスなく、どんどん仕事が勧められるようになる
- 人とのコミュニケーションがスムーズになる
- 自然にリーダーシップが発揮されるようになる
- 自分が大きく成長する