せいめいのれきし

せいめいのれきし(バージニア・リー・バートン文・絵/いしいももこ訳/なまべまこと監修)

せいめいのれきし

「せいめいのれきし」という壮大なタイトルですが、

内容もかなり壮大でした。

 

生命……が存在する前の、大昔……銀河系や太陽が生まれたところからお話は始まります。

その後、地球を含む惑星が生まれ、生まれたばかりの地球の様子が、子供達にわかりやすい言葉で、けれども科学的データに基づいて詳細に語られています。

地球上にどのようにして生命が誕生し、どのように変遷していったか……そして、にんげんが生まれ……

 

私が最も感銘を受けたのは、

星が生まれる、という壮大なテーマの一続きに、人間が生まれ、そしてその人間達がどのような歴史をたどって現在に至っているのかが、

一括になって紹介されていたことです。

 

物語は、昨晩まで続き、最後のページには、

「これからあなたがこの後のお話をつくっていく」

というメッセージが書かれています。

 

著者のバージニア・リー・バートンさんは、マサチューセッツ工科大学の学監の父と、詩人兼音楽家の母の元で生まれ育ち、自身も工芸グループ「フォリーコーブ・デザイナーズ」の創設者として活躍されました。

そのバックグラウンドが、科学的根拠に裏打ちされた星や生命の歴史と、人間の営みの歴史を結びつけた、壮大なストーリーを生み出したのではないかと思います。

 

このお話は、彼女が自身の子供のために作った絵本のひとつ、ということです。

私も自分の子供達にこのようなストーリーを伝えたいと思いました。

 

内容が大きすぎて、うちの子供達にはいまいちピンとこない内容もあったようですが、

だいたいの概要はつかめたようで、

後日、次男から時折、

「ねえ、地球がどうやって生まれたか知ってる?」

と自分が理解した範囲で話してくるようになりました。

 

何歳で読んでも、それぞれ違った学びと感想がもてる本だと思います。

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