星の使者ーガリレオ・ガリレイー

星の使者―ガリレオ・ガリレイ (ピーター・シス 文・絵/原田勝 訳)

星の使者

科学者、数学者、天文学者、哲学者、そして物理学者……

天才の名をほしいままにしたガリレオ・ガリレイの生涯、

特に、地動説を唱え続けた背景や彼の信念について、

詳細な描写で子供達にわかりやすく伝えられています。

 

子供達は、

「ガリレオが地動説を唱えて、教会から弾圧され、罪を無理やり認めさせられたあとも心の中で信念を貫いた」

ということは、なんとなく知っていましたが、

ガリレオがなぜ地動説を唱える事ができたのかについては、よくわかっていませんでした。

 

この本には、

ガリレオがどのようにして「地球が太陽の周りを周っている」と確信していったのか、

その基となる、研究の流れ、観察結果の解釈の仕方などが、

子供達にもわかりやすい言葉と絵で綴られていました。

 

教会に弾圧されても、「自分は間違っていない」と信じ続けられたのは、

彼の緻密な観察結果と深い洞察力が背景にあったからだと、

実感することができると思います。

わたしたちに知覚と理性と知性をさずけられた神ご自身が、それを使ってはならないとお考えになるでしょうか。
わたしにはとてもそうは思われません……。
自分の目でたしかめ、科学的に導かれた結論を認めないということは、
人間の知覚や知性を否定することになります。
それは神の望まれるところではないでしょう。
—星の使者より

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