ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本

ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本(樋口 進 監修)

ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本

 

長男(10歳)は、最近インターネットゲームに夢中です。

ゲームの時間を設定していても、親に内緒でこっそりゲームをしている事が多くなりました。

特に

  • COVID19で学校の授業がオンラインに変わった
  • 日本の塾の授業をオンラインで受講するようになった

という2大要素が重なり、勉強にPCが必要となりました。

こうなると、息子が勉強しているのかインターネットゲームをしているのか、

はたから見ると区別がつかなくなります。

Windows 10のファミリー制限機能を使ったりもしてみましたが、根本的な改善にはならないように思います。

 

以前、「幸せになる勇気」こちら)を読んで、

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幸せになる勇気

「基本的知識はしっかりと共有した上で、ゲームをどれだけするかは息子の自主性に任せよう。」

と決めた私でしたが・・・

 

夫から、「ゲーム中毒」についての講義が収録されたYouTubeを勧められ、

「やっぱり、本人任せにするだけでは良くないかも。ゲーム依存についてもっとよく知る必要がありそう。」

思い、本書を読みました。

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「ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本」の内容

本書では、

  1. ネット・ゲームで生活が破綻した症例
  2. 依存になる原因
  3. ネット・ゲーム依存の兆候と受診の勧め
  4. 治療について
  5. 家族と本人ができること

等が、解説されています。

 

ネット・ゲームで生活が破綻した症例

  • ネット・ゲームのしすぎで昼夜逆転し、不登校になった例
  • SNSにはまり、個人情報が流出した例
  • ストレスでうつ病を発症し、ネット依存になった例
  • ガチャ課金を続け、累積数百万円の課金額になった例

依存になる原因

  • 充足感が得られず、ストレスの多い社会背景
  • ネット・スマホが手軽に楽しめる現状
  • ネット・ゲームのしすぎによる脳内環境の変化

ネット・ゲーム依存の兆候と受診の勧め

ネット・ゲームのしすぎにより、昼夜逆転などの健康障害や、付き合いが悪くなるなどの人間関係の悪化などがみられると、依存の兆候あり。

本人は自覚しにくく、家族が気づくことが多いので、兆候があったら家族が受診を勧める必要がある。

治療

薬物療法は使わず、基本的に認知行動療法となる。

ただし、うつ病などの他疾患の併発がある場合は、そちらに対して薬物療法を併用する。

また、ゲーム依存を契機に発達障害などが発覚することもあるので、その場合にも別に認知行動療法を行う。

家族や本人ができること

家族として、大切なことは、まず知識をつけること。

 

本人にとって全てであるネットやゲームを無理やり取り上げ、急に遮断してしまうのはNGで、

徐々に使用時間を少なくしていくなどの対応が必要。

 

また、本人の興味があるネットやゲームの世界に家族も興味をもち、

相手の世界を知り、会話を増やすことも大切。

 

その上で、家事を任せたり、一緒に運動するなど、

ネット・ゲーム以外の時間を増やす手伝いをする。

また、本人と話し合い、ネット・ゲーム利用のルールを「一緒に」作ること。

感想と私のアクションプラン

ゲームのしすぎによる脳内変化については、Youtubeのこちらの講義が参考になります。

 

この本では、家族としてゲーム依存とどう向き合うか、

とてもわかり易く書かれていて大変参考になりました。

 

この本を読んだ後、

手始めに、長男に、自室でなくリビングでゲームをしてもらい、

ゲーム時間中は私も隣で一緒に見るようにしました。

今長男が一番ハマっているのは「マインクラフト」というゲームですが、

このゲームは、色々なサーバーがあって、遊び方も多様です。

 

長男はゲームをしながら、それぞれのサーバーについて説明してくれます。

私もマインクラフトの遊び方などがわかるようになって、

ゲーム中だけでなく、食事中など、

キャラクターや色々なステージについて、話す機会が増えました。

 

その上で、

ゲームの使用時間や使用方法などについて、

長男と一緒にルールを作るようにしました。

(彼自身も「ゲームのしすぎは自分にとって良くない」と考えているようですが、楽しい、もっとしたいという気持ちに負けて、こっそりゲームをしてしまうそうです。)

 

このルールには、実現可能性などを実際に色々検証して、

その都度作り変えていく必要があると思います。

 

これからも、長男とゲームを楽しみながら、

一緒にルールを改定していきたいと思います。

 

生活が破綻していった人たちの症例を紹介しながら、その背景や原因、現在の進歩した治療法を解説します。新聞・雑誌・テレビ・インターネットでゲーム依存関連の報道が増え、ゲーム依存の基礎知識がわかる本として、一般の患者さんやご家族、教育関係者、医療関係者に手にとっていただけるようにします。

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