長男(10歳)は、最近インターネットゲームに夢中です。
ゲームの時間を設定していても、親に内緒でこっそりゲームをしている事が多くなりました。
特に
- COVID19で学校の授業がオンラインに変わった
- 日本の塾の授業をオンラインで受講するようになった
という2大要素が重なり、勉強にPCが必要となりました。
こうなると、息子が勉強しているのかインターネットゲームをしているのか、
はたから見ると区別がつかなくなります。
Windows 10のファミリー制限機能を使ったりもしてみましたが、根本的な改善にはならないように思います。
以前、「幸せになる勇気」(こちら)を読んで、
2013年に刊行された「嫌われる勇気」の続編、「幸せになる勇気」。前作と同様、アドラー心理学について、もっと踏み込んだ内容を、青年と哲人の対話形式で綴られています。 「嫌われる勇気」は、自分自身の物事の[…]
「基本的知識はしっかりと共有した上で、ゲームをどれだけするかは息子の自主性に任せよう。」
と決めた私でしたが・・・
夫から、「ゲーム中毒」についての講義が収録されたYouTubeを勧められ、
「やっぱり、本人任せにするだけでは良くないかも。ゲーム依存についてもっとよく知る必要がありそう。」
思い、本書を読みました。
「ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本」の内容
本書では、
- ネット・ゲームで生活が破綻した症例
- 依存になる原因
- ネット・ゲーム依存の兆候と受診の勧め
- 治療について
- 家族と本人ができること
等が、解説されています。
ネット・ゲームで生活が破綻した症例
- ネット・ゲームのしすぎで昼夜逆転し、不登校になった例
- SNSにはまり、個人情報が流出した例
- ストレスでうつ病を発症し、ネット依存になった例
- ガチャ課金を続け、累積数百万円の課金額になった例
依存になる原因
- 充足感が得られず、ストレスの多い社会背景
- ネット・スマホが手軽に楽しめる現状
- ネット・ゲームのしすぎによる脳内環境の変化
ネット・ゲーム依存の兆候と受診の勧め
ネット・ゲームのしすぎにより、昼夜逆転などの健康障害や、付き合いが悪くなるなどの人間関係の悪化などがみられると、依存の兆候あり。
本人は自覚しにくく、家族が気づくことが多いので、兆候があったら家族が受診を勧める必要がある。
治療
薬物療法は使わず、基本的に認知行動療法となる。
ただし、うつ病などの他疾患の併発がある場合は、そちらに対して薬物療法を併用する。
また、ゲーム依存を契機に発達障害などが発覚することもあるので、その場合にも別に認知行動療法を行う。
家族や本人ができること
家族として、大切なことは、まず知識をつけること。
本人にとって全てであるネットやゲームを無理やり取り上げ、急に遮断してしまうのはNGで、
徐々に使用時間を少なくしていくなどの対応が必要。
また、本人の興味があるネットやゲームの世界に家族も興味をもち、
相手の世界を知り、会話を増やすことも大切。
その上で、家事を任せたり、一緒に運動するなど、
ネット・ゲーム以外の時間を増やす手伝いをする。
また、本人と話し合い、ネット・ゲーム利用のルールを「一緒に」作ること。
感想と私のアクションプラン
ゲームのしすぎによる脳内変化については、Youtubeのこちらの講義が参考になります。
この本では、家族としてゲーム依存とどう向き合うか、
とてもわかり易く書かれていて大変参考になりました。
この本を読んだ後、
手始めに、長男に、自室でなくリビングでゲームをしてもらい、
ゲーム時間中は私も隣で一緒に見るようにしました。
今長男が一番ハマっているのは「マインクラフト」というゲームですが、
このゲームは、色々なサーバーがあって、遊び方も多様です。
長男はゲームをしながら、それぞれのサーバーについて説明してくれます。
私もマインクラフトの遊び方などがわかるようになって、
ゲーム中だけでなく、食事中など、
キャラクターや色々なステージについて、話す機会が増えました。
その上で、
ゲームの使用時間や使用方法などについて、
長男と一緒にルールを作るようにしました。
(彼自身も「ゲームのしすぎは自分にとって良くない」と考えているようですが、楽しい、もっとしたいという気持ちに負けて、こっそりゲームをしてしまうそうです。)
このルールには、実現可能性などを実際に色々検証して、
その都度作り変えていく必要があると思います。
これからも、長男とゲームを楽しみながら、
一緒にルールを改定していきたいと思います。