心の休ませ方 「つらい時」をやり過ごす心理学(加藤 諦三)

心の休ませ方 「つらい時」をやり過ごす心理学(加藤 諦三)

心の休ませ方

なぜ人は生きることに疲れるのだろうか。なぜ生命力が低下するのだろうか。

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心の休ませ方 「つらい時」をやり過ごす心理学の内容

この本では、うつ病になる人達の背景を丁寧に説明し、「生きることに疲れた」と感じる人達に優しく語りかけてくれていると思います。

前半では、生きることに疲れる人達の背景や原因等について、イソップものがたり風のたとえ話を織り交ぜながら解説し、

後半では、生きることに疲れた人達に「これからどうするか」について、彼らの立場に立って優しく語りかけてくれています。

 

ここでは、個人的に気になった部分について、少しまとめておきます。

なぜ生きることに疲れるのか

五体満足で生まれ、金銭面でも健康面でも不自由ないのに、なぜ生きることに疲れてしまうのか。

それは、幼少期から蓄積した憎しみのエネルギーを発散できず、誰かにぶつけるわけでもなく、自分の中に抑えつけてきたから。

 

そのような背景は、外からみてわかるものではなく、健康な人からの理解を得にくいそうです。

例えば、すぐ不機嫌になる親の元で育った場合。

「ケーキ食べる?」と聞かれたら、喜ばないと、親はすぐ不機嫌になる……

そんな経験を積み重ねて育った子供は、常に周囲の機嫌を伺い、周囲の期待に答えようと頑張って生きていきます。

 

本当は親に愛されたいけれども、その欲求が満たされず、愛してもらうためには愛される行動をとらなければならない……

そうして頑張って生きていっても、憎しみのエネルギーは蓄積されていきます。

不安に怯えながら毎日を過ごすため、何もしていなくても、生きるだけで疲れていきます。

 

 

子どもの頃からこのように生きてきた人達は、大人になっても同じように生き、そして疲れていきます。

働くことでますますエネルギッシュになる人と、エネルギーを消耗してしまう人とはどこがちがうのでしょうか?

それは

「自分の本性にそって自己実現している人と、自分を欺いて無理をして頑張っている人の違い」

だそうです。

自分への執着がなければストレスがないけれども、周囲から認めてもらうために働いていたら疲れてきます。

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愛情飢餓感がマイナス発想の原点

子供は

「親に認めてほしい」

という欲求を常に持っています。

例えば子どもがお母さんに

「お母さん、荷物が思いでしょ。一緒にお使いに行ってあげる。」

と言ったとします。

そこでお母さんが

「いいわよ、お母さん一人で行くから。」

と答えた場合。

お母さんは、子どもに気を使って断ったのですが、子供の方は不満でいっぱいになります。

子どもはお母さんに

「助かるわー、ありがとう。」

と言ってほしかったのです。

お母さんの役に立って、感謝されたかったのです。

 

このように、子どもはいつも親に認めてもらいたい、という気持ちを持っています。

それは、大人になっても続きます。

 

例えば夫が妻に

「自分はこんな大変な状況で頑張っているんだ。」

と話してきたら、妻から

「大変なのによく頑張っているね。」

「あなたはすごいね。」

と褒めてもらいたいし、労ってもらいたいのです。

その欲求がみたされず、

「もっとこんな風にポジティブに考えたら……」

など具体的な解決策を提案したり励まそうとすると、夫は不愉快な気持ちになります。

 

このように、うつ病になりやすい人達は時々自分の惨めさを周囲に訴えようとすることがあります。

この時、日々吐き出されることなく心のそ子に積もり積もった憎しみの感情を訴えているのです。

この「辛い気持ち」を周囲が受け止めてあげると、彼らは楽になっていきます。

私の感想

私はまだ「生きることに疲れる」とは感じていませんが、

「このままだといつか生きることに疲れそうだ」

と感じる人が身近にいます。

彼は10歳になりますが、最近不安が強く、他の人があまり気にしないようなことを考えすぎて収拾がつかなくなったり、一人で眠れなくなったりします。

 

私の口数が少ないと感じると、

「お母さん、なにか悲しいことがあるの?大丈夫?」

と心配したり、

「お母さん、たまにはお弁当作らず休んだら?」

と提案したりします。

 

彼自身は、自分が不安にかられやすいのはなぜなのか、よくわからないそうですが、

もしかしたら彼は、自分が愛されているかどうか不安でいっぱいなのかもしれません。

彼の「甘えたい、認められたい」という欲求を、私達両親がちゃんと受け止められていなかったのかもしれません。

 

これから彼が不安を訴えてきたり、人の顔色を伺っていそうだと感じたら、

合理的解決策を考えるのではなく、

「彼は甘えたいのだ、認めてもらいたいのだ」

と考えて、静かに受け止めていきたいと思います。

 

からだが疲れたら、休憩や睡眠をとれば回復する。では、生きることに疲れた心はどうすればラクになるのだろうか。

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