人を動かす

人を動かす(デール・カーネギー)

人生は人との関わりの連続。

自分の要求が通るかどうか、物事がうまく進むかどうかは、相手の出方次第。

どうしたら人から好感を持たれ、YESと言ってもらえるだろう・・・

 

1937年に発売されたDale Carnegieの名著、"How to Win Friends and Influence People"の翻訳版「人を動かす」は、世界で1500万部以上、発売から80年以上売れ続けている超ロングセラーとの事。

ずっと気になっていましたが、今回手に取り、一気に読んでしまいました。

 

本の中には、カーネギーが長年にわたって集め続けた「人を動かす」ためのノウハウが詰まっています。

  • 人を動かす3原則
  • 人に好かれる6原則
  • 人を説得する12原則
  • 人を変える9原則

うーん、多い・・・

 

結構内容がかぶっている項目も多く、私なりに要約すると、下記3点がポイントだと思いました。

  1. 相手の承認欲求を満たす
  2. 相手の立場に立って考える
  3. 相手の主体性を発揮させる

この3点の重要性を、豊富な実例をこれでもかと盛り込んで具体的に説明されています。

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相手の承認欲求を満たす

岸見一郎さんの「嫌われる勇気」や草薙龍瞬さんの「反応しない練習」を読み、

私は

「自分の承認欲求を捨てる」

事を日々のテーマに掲げていますが、

この本は逆に

「相手の承認欲求を満たす」

事が人を動かすために最も重要だと説いています。

 

つまり人間は皆、承認欲求の塊であるってことなんだろうと思います。

 

相手の承認欲求を満たすためにどうすればよいかというと、

まず褒める、とにかく褒める、心から褒める

大事なのは、うわべだけのお世辞を言うのではなく、本心から褒める内容を探し出し、それを具体的に褒める事。

絶対に批判しない

批判によって人間の能力はしぼみ、励ましによって花開く

どんな状況でも相手を批判しない。

人の気持ちや尊厳を傷つける事で相手を変える事は絶対にできない、と心がける。

相手に重要感を持たせる

相手に好意を寄せる事。

ひたすら相手の話を聞く事。

相手の名前は、一度聞いたら必ず覚える事。

相手の立場になって考える

釣り糸には魚の好物をつけよ

・・・そんな事当たり前じゃん、と思うかもしれませんが、

大切なのは、「自分の好物ではなく、相手の好物を」つける、という事です。

この言葉は刺さりました。

要求を聞いてほしいときは、

  1. 自分の要求をダイレクトに伝えるのではなく、
  2. 相手の求めている事は何かを考え、
  3. 相手の求める事を中心に据え置き、終始それにそった言動を心がける事。

私はだいたい直球勝負で泣きを見る事が多いので、今後はここに書かれている事例を参考にしながら言動に気を付けようと思います。

相手の主体性を発揮させる

これは自分も常に感じている事ですが、

やらされている仕事は楽しくない。

自分が物事を進めているいう実感、充実感が人を動かす。

という事だと思います。

具体的には、

相手に意見を求める
→ 相手主導で動いているように思わせる

良い評価を行い、期待をかける
→ 人はその期待に沿う人間になろうと奮起する

相手の能力に自信を持たせ、喜んで協力してもらう

 

等々、ちょっとした心遣いや言葉の選び方で人の心は大きく変わります。

これは私も仕事で人にものを頼むときに常に意識していた事ですが、今後は今まで以上に気を付けていきたいと思います。

まとめと感想

この本では、犯罪者、大統領やその部下、経営者、労働者 etc...様々な人々の実例を紹介する事で、とても分かりやすく、強く実感できる内容となっています。

自分が相手の立場だったら、自分の弱み(承認欲求etc.)を見透かされているようで、ちょっと気持ちが悪いので★4つにしましたが、

「人」とはどのような性質を持つものかを実感し、

「人」と付き合うために不可欠な基礎知識をつける事ができる本だと思いました。

内容を反芻し、今日からでも実践していきたいと思います。

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