子どもの幸せのためには、ママの幸せが必要
私は、自己肯定感が低い性格のように感じます。
ちょっとしたことで「自分はダメだ」と思い込みがちです。
けれども、
子ども達に自己肯定感の高い人間に育ってほしければ、親である自分も自己肯定感の高い大人でなければなりません。
そのための方法を知りたくて、本書を手にとりました。
自己肯定感には2つのタイプがある
自己肯定感とは、「自分が好き、自分は自分でOK!」という、自分を肯定する気持ちの事。
本書によると、自己肯定感には2つの種類があるそうです。
- 条件付きの自己肯定感
- 条件なしの自己肯定感
条件付きの自己肯定感
条件付きの自己肯定感は、「周囲の平均よりも優れている」とか、「高く評価されている」など、
人との比較によってもたらされる自己肯定感 の事。
これは、自分よりもできる人が現れたり、なにか失敗をして評価が低くなったりするなど、少しでも条件が悪くなると、とたんに崩れてしまいます。
私が持っている自己肯定感は、こっちのタイプだと思います。
条件なしの自己肯定感
条件なしの自己肯定感は、「ダメなところもいいところも全部含めて自分が好き」というように、 自己受容ができている状態 の事。
この場合は、何があっても自分を好きでいられて、周囲からの評価などで気持ちが揺らぐ事はありません。
子どもにはどっちの自己肯定感をもってもらいたいか……もちろん、「条件なしの自己肯定感」です。
「条件なしの自己肯定感」のために
以前書評を書いた、「子どもの自己効力感を育む本」の方に詳しく書かれていますが、
「子どもには自信を持ってのびのびと生きてほしい」と思うのは、どの親にとっても共通の願いなのではないでしょうか? けれども、自分のちょっとした一言で子どもが傷ついたり、自信を無くしたりしていたら……日頃の言動[…]
子どもが自分に自信のある人間に育つために、お母さんのちょっとした声掛けが重要だったりします。
- テストの結果や他人との比較などで褒めたりしない
- 能力や結果ではなく、頑張ったことの過程を褒める
- 愛情を伝え、常に触れ合う
- 批判的な言葉をかけず、共感する
- 間違えていたら素直に謝る
一番大切なのは、「あなたは生まれてきただけで価値がある」という、
親に無条件に愛された感覚 をもってもらう事です。
その愛情を伝えるためには、ママが幸せでなければ無理です。
ママが幸せでなく悲しそうな顔をしたり怒ったりしていれば、子どもはママを幸せにするために努力を続けます。
大切な人生を自分のために生きられなくなるのです。
このことは、加藤 諦三さんの「心の休ませ方」にも書かれていました。
なぜ人は生きることに疲れるのだろうか。なぜ生命力が低下するのだろうか。心の休ませ方 「つらい時」をやり過ごす心理学の内容この本では、うつ病になる人達の背景を丁寧に説明し、「生きることに疲れた」と感じる人達に優しく語りかけ[…]
世のお母さんたちは、子どもや夫の為に一生懸命に働き、自分の幸せは二の次にしてしまう傾向にありますが、
そのような考えは自分を苦しめ、ひいては子どもたちの成長にまで影響してしまう事になります。
子どもたちの幸せのために、まずはママが幸せにならないといけない のです。
ママが幸せになるための14のワーク
本書では、ママの自己肯定感を高め、ママが幸せになるための 14 のワークが紹介されています。
- 感謝の種を見つけよう
- 「ありがとう」を受け取ろう
- きらめく過去を思い出そう
- 「今」を1週間感じよう
- 私の「夢中」を再発見しよう
- 楽観思考にチェンジ!
- 「最高の自分」を思い描こう
- ネガティブな感情はいったん保留!
- 動いてさっぱり、体が整う1週間
- 食べてすっきり、心が整う1週間
- 大切な人と何して過ごす?
- 親切はきづかれないように
- 自分の強みをフル活用しよう
- お金が巡るキャリアを作ろう
自分で自分を抱きしめるセルフコンパッション
大切な人を思いやるのと同じように自分を思いやることを「セルフコンパッション」と言います。
子どもたちが「どんな自分でもOK」と無条件に事故を肯定できるようになってほしいなら、
私達ママも、このセルフコンパッションを意識する必要があります。
- 自分の中のどんな感情も認める
- 自分はひとりじゃない、人と繋がっている、と感じる
- 自分への優しさを行動で示す
私は、本書にかかれていた松村さんの言葉に感銘を受けました。
(セルフコンパッションは)シャンパンタワーと一緒ですね。
あなたが自分を愛でいっぱいにして幸せになると、それは自然と流れ出て、子どもへ、家族へ、地域へと幸せが伝わっていくのです。
だからね、子どもを幸せにするには、まずお母さんが幸せになること。この順番でしか愛や幸せを伝えることはできない、と心に刻んでください。
あなたは幸せになっていいし、幸せにならないといけないのです。
私の大切な人達に幸せになってもらいたいなら、まず私が幸せになる。
今後、自己嫌悪に陥りそうになったら、この言葉を反芻していこうと思います。