先日読んだ、「1冊読み切る読書術」に続き、読書法の勉強中。
今回私が大切だと思った事は、下記3点です。
- 読書の準備
- 読み方の工夫
- アウトプット
読書の準備
読書の全工程の中で最も大切なのは、読書の準備をする、という事。
メンタルマップ
その本を読もうと思った動機を可視化し、しおり等にして常に目に入る状態にしておく。
その本から自分は何を知り、何を吸収したいのか。
動機を確認しながら読み、途中で迷子にならないようにする。
キュリオシティ・ギャップ
自分にとっての、既知/未知の事柄を整理しながら読む。
自分は何を知っていて何を知らないのか。
この本から得られる未知の内容が、自分の好奇心を刺激する。
また、巻末を読んで著者の背景を知る事で、好奇心を刺激し、著者と対話しながら読み進めることができる。
セルフテスト
自分の基礎知識と能力を把握しておく。
あまり馴染みのない言葉が羅列されていると、理解が難しく、読破も難しくなる。
基礎知識の足りない分野は入門書などから入り、徐々に専門書へ移行する。
ある程度基礎知識や経験があると、読みながらどの部分に集中すべきかが分かる。
読み方の工夫
理解力と記憶力を高める読み方を意識する―
書かれている内容を予測しながら読む
構造を理解して視覚的にイメージしながら読む
他と関連付けながら読む
- 別の本との比較 (text to text)
- 実体験との比較 (text to self)
- 社会の出来事との比較 (text to world)
自分の言葉で要約しながら読む
質問事項を考え、本の内容から答えを探す
アウトプット
多くの方が指摘している事ですが、アウトプットは最大のインプット、という事。
著者の言葉を借りれば、
「人はアウトプットしようとしたときに記憶力が高まるようにできている。」
ということ。
ここでは、著者が実践している様々なアウトプットのテクニックが紹介されいます。
これらのテクニックの中にはちょっと賛同できない部分もあったので割愛しますが、
下記2点は、全面的に賛同します。
- アウトプットによりインプットの内容が高まる。
- 子供でも理解できるように説明できなければ本当に理解したとはいえない。
まとめと感想
本から知識を吸収するためには、「読書の準備」が最も大切だ、という内容が印象的でした。
8割「スラスラ(既知)」2割「ん!?(未知)」が、自分にとって最も程好い本の目安といえるようです。
また、「読み方の工夫」の章では、日ごろ論文を読む時に心がけている下記内容にも通じる部分があるように思いました。
- Abstractで全体の流れをつかむ
- Introductionで背景と著者の興味を知る
- ResultsはFiguresで判断する
- Discussionで下記3点を考えながら読む
- 著者の解釈に同意できるか
- 関連研究が議論されているか
- この研究のlimitationは何か
(cf. Jeffrey Robens, Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 7 | doi : 10.1038/ndigest.2018.180728)
論文は毎日読んでいるけれども、一般書籍を読むのは素人なので、
これからもこのようなノウハウ本を読み漁り、
自分なりの読書法を身に着けていきたいと思います。