私は宇宙の話を聞いたり読んだりするのが好きなのですが、特に多元宇宙論の話を初めて知ったときにはとてもワクワクしました。
「宇宙は本当にひとつなのか」
というタイトルは、その多元宇宙論について多くを語ってくれるんじゃないかと思い、手に取りました。
実際には、とてもいい意味で私の期待を裏切ってくれました。
すぐに多元宇宙論の話に入るのではなくて、そのに論説に至るまでの、これまでの研究結果の積み重ねについて、とても面白く、そして丁寧に解説されていました。
私達の住む太陽系や天の川銀河の話から暗黒エネルギーの話、
そして暗黒エネルギーとは何者なのかについての多数の論説、
論説を覆す観測結果、
そして新たに出てきた論説……
最後は異次元の存在についてまで触れられていました。
「異次元」という言葉をいきなり聞くと、
「SF の話?」という印象を持ってしまうかもしれませんが、
その論説に至るまでの、観測結果や実験結果の積み重ねについての話を読み、
なぜそのような考え方があるとしっくりくるのか、という基礎を知った後なら、
そこまで違和感なくすっと心に入ってくる気がしました。
この本は10年前に書かれているので、今の宇宙科学はもっと内容が進んでいると思いますが、
素人の私には十分に楽しめる1冊でした。
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